勉強の哲学 来るべきバカのために/千葉雅也/文藝春秋 [本の分類まとめ]

まとめた理由

本書、「第四章 勉強を有限化する技術」では専門分野へ入門するために本をカテゴライズしている. 今後、自分が何か勉強する際にこのカテゴライズを意識して本を用意しようと思ったため、本書における本の分類をまとめた.

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

本の分類

勉強の哲学での本の分類を以下にまとめた.

大カテゴリ 小カテゴリ 定義 役割 読む時期 用意する冊数 レベル
専門書(研究書) 入門書 分野への入門を目的として書かれた本. 教科書や研究所などではない. 勉強の範囲を「仮に有限化」する. 最初の半年~一年 複数
専門書(研究書) 教科書 *1 その分野の教科書. シンプルに専門分野の名前をタイトルにしているものが多い. 事典のように「引く」ものとして捉える. 入門書の後(または都度参考) 1
専門書(研究書) 基本書 (論文) 入門書、教科書に重要なものとして繰返し出て来る参考文献. 入門書、教科書を理解するために必要. 教科書の後(または都度参考) 必要に応じて

読む順序

基本的には以下の順序で読んでいく.

  1. 複数の入門書
  2. 教科書
  3. 基本書

専門書と一般書

本は大分類として、「専門書」と「一般書(専門書以外)」がある

  • 専門書:研究、学問、企業など建設的な議論が背景にある世界に身を置いている人が書いた本
  • 一般書:上記以外

(参照) 勉強の哲学 来るべきバカのために P.184

信頼できる人物や機関の情報を信頼する。

(参照) 勉強の哲学 来るべきバカのために P.185

勉強するにあたって信頼すべき他者は、勉強を続けている他者である。

(参照) 勉強の哲学 来るべきバカのために P.188

情報の比較を続けている、つまり、勉強を続きている人達は、何らかの「知的な相互信頼の空間」に属している。それは「研究」であり、最もシビアに言えば「学問」です。

(参照) 勉強の哲学 来るべきバカのために P.189

もう少し詳しく言えば、専門分野の業界や、学問の世界に直接・間接の関わりがあり、同種のテーマに関する他者との建設的な議論が背景にあるかどうか、です。

入門書の選び方

専門書から選ぶ. つまり信頼できる人が書いた入門書を選ぶ

*1:教科書は網羅的に書かれている. たいてい分厚くて、内容が非常に多いので、最初から最後まで読み通すのは困難だと思ってください。