ジョブ型雇用

4年程前に大手SIerを退職した時は理由を上手く言葉にできなかったが、昨今のジョブ型雇用の流れで、やっと自分が何を危惧して退職したのかを明確に気づけたので文章に残しておく。

ジョブ型雇用とは 職務明確化、専門性高める

当時自分が一番感じていたのは、ジョブ型雇用の世界では生き残れないだろうという危機感だったのだと思う。

あの時はジョブ型雇用という言葉さえ知らなかったので、漠然としか想像していなかったけど、実際にこのコロナ禍で急速に前職の会社や業界がジョブ型雇用になっている現実を目の当たりにして、自分の中にあった不安感が具現化してきた。これだったんだなと思った。

もし、あのプロジェクトに残っていたら、メンバーシップ型の世界からは出れなかったと思う。あの環境ではスキルをスタックしていくことができない可能性が高かった。このことに一番危機感を感じていた。スキルを蓄積できないことへの不満は当時もしっかり自分の中で認識していた。

今は、実務もプラベートな時間でもスキルをスタックできる環境に近づいたので、働き方としては理想に近づけたと思う。まだジョブ型雇用で生き残るほどジョブ型人材ではないが、スキルを蓄積していく循環を用意できた点に関しては、現時点ではギリギリ合格点だなと感じている。

あの時の決断は現時点の評価としてはそんなに悪い決断ではなかったのかなと思うようになった。とはいえ、大手でのほほんと生活できていた環境と比べるとどちらがよいかは本当に個人の価値観によると思う。